10年ぶりの全休となる横綱白鵬の目論見と、9月場所の注目はやはり稀勢の里

足回りの故障を理由に今年の秋場所を全休することにした最強横綱白鵬。くるくる舞の海に「衰えた」と言われながらもここ2場所はなんとかメンツを保っていましたが、ケガが理由とはいえついに全休の決断。

数々の記録を塗り替えた今、以前より気持ちが下り坂であるのは一目瞭然ですが、東京オリンピックには横綱として君臨したいという野望は、彼の中でまだ強いような気がします。そのためには一日でも長く、丈夫でいなければなりませんから、今回の休場も納得の決断。

負けが増える横綱を見せられるよりは「年に一場所だけ出てくる最強横綱」というのも、悪くないお膳立てかもしれません。そういう意味ではしっかり休養してきて欲しいものです。

白鵬不在で注目が集まるのは大関稀勢の里ですが、白鵬のいない場所で優勝しても横綱にふさわしい実力か、というと難しいわけで、必然的に相撲の内容が評価される場所になるでしょう。瞼パチバチや不気味な微笑みをNHKにおちょくられているのは、少し気の毒な気もします。

今場所は死にものぐるいで相撲を取って欲しいものです。

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