エリア「升席(1F)」

1Fマス席での撮影のポイント

土俵入りから花道を戻る

マス席は距離より角度が重要

マス席は土俵に近い順に、マスA、マスB、マスCとなりますが、撮影に適しているのはマスA~マスBとなります。マスCはちょっと遠くなりますので難易度は高くなりますが、距離よりも土俵向きや角度のほうが重要になります。花道の上にあたる6人マス(ファミリーマス)は角度的にはなかなかの位置ですが、土俵からはやや遠くなるので300mm(35mm換算で400mm)以上のレンズが必須になります。

マス席は2Fイス席のようにひじ掛けも何もありませんので、できればコンパクトな一脚を用意したいところです。観戦の最中はお弁当や焼き鳥・飲み物を広げるでしょうから、大人が座るマス席はキツキツ、三脚を設置する余裕はほぼありません。

マス席Bとマス席Cの境界あたり

マス席Bとマス席Cの境界あたりの図。4人マスに大人4人はかなり狭い。

大相撲初観戦のときの場合は、割り切って高倍率ズームのコンパクトカメラを利用するのも選択肢の一つだと思います。この場合かなりISO値が高くなりますので画質もかなり荒くなりますが、無理してブレブレの失敗写真を持ち帰るよりははるかに有意義だと思います。

露出とシャッタースピード

土俵が最も明るくなる幕内の取り組みで、ISO1600、1/200秒、f5.6が基準になります。十両になるとさらに0.5段暗くなり、幕下になるとさらに0.5段・・・というように暗くなっていきます。また、土俵の外に行くにしたがって、行司だまり・控えの位置で0.5段、砂かぶり席~マスA席でさらに0.5段暗くなります。勝負審判の親方や控えに座った力士を狙うときは頭に入れておく必要がありますが、マス席の位置からは角度的に土俵まわりを狙うのは困難ですのであまり気にする必要はないでしょう。

大砂嵐x常幸龍

大砂嵐x常幸龍。溜席の記者のフラッシュが映り込むのでシャッターは多めに。

三脚などが使いにくいため手持ち+手ぶれ補正で臨むことになると思いますが、上級者であれば-0.5~-1.0アンダーで撮影し、RAW現像で調整することも検討してみると良いと思います。やや暗めのほうが雰囲気が出ることもあります。

IMGP9775主な被写体は土俵の上。力士、技、表情・・・

2Fイス席に比べて低い角度になるので、力士の迫力を出す構図が似合うと思います。暗いのでピントを外すことも多いのですが、積極的にズームしたほうが撮影は楽しいと思います(後でトリミングしてもいいですが・・・)。

花道に近い席の場合は所作を行う力士の目線を捉えることもでき、やはり力士の人間味や肉体にフォーカスした時の迫力は、マス席からの低い位置からが一番撮りやすいと思います。

こっち見た琴奨菊

こっち見た琴奨菊

横綱土俵入りはイス席からの角度ではなかなか良い構図を出しづらいので、マス席からはぜひとも撮影しておきたい被写体です。しかしこれもやはり席からの角度によって切り出し方を考えないといけないのですが、「行司の向き」「花道奥の非常口の緑の案内板」「審判の親方」「横綱の尻」の位置や映り込みは注意しておかないといけません。

鶴竜 横綱土俵入り

鶴竜 横綱土俵入り

狙える角度が限られるため期待通りには撮れませんが・・・

お目当ての力士をあらかじめ狙って捉えるのはなかなか難しいと思います。しかし積極的にシャッターを切っておくと、家に帰ったあとでじわじわ来ることがあります。前の人の頭がかぶってもいいので、とにかく枚数を確保しておくといい結果が得られると思います。

観客の少ない幕下の取り組みでも引きの構図は撮りにくい

観客の少ない幕下の取り組みでも引きの構図は撮りにくい

その他のみどころ

NHKの放送席は角度的に1Fからしかみえません。正面側の席の場合は花道の奥のほうまで見える位置があるので、入場を待つ力士などを捉えることが出来ます。

白崎アナと九重親方

白崎アナと九重親方。NHK放送席は1Fマス席の正面側一番後ろにあります。

幕内の取り組みから混雑してきます・・・

幕内の取り組みから混雑してきます・・・

ちなみにマス席はイス席に比べて低い位置になるため、土俵まわりの様子は良く見えません。

 エリア「椅子席(2F)」

 エリア「館内(国技館館内)」

エリア「屋外(入退場通用門)」

エリア「屋外(記念撮影スポット)」

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