国技館での写真撮影におすすめの機材とは?
相撲観戦時に撮影を楽しみたい方のために、国技館での撮影シーンを大きく2つに分け、それぞれに適したカメラ機材をご紹介します。
土俵上で繰り広げられる力士たちの真剣勝負を撮影する場合、席の位置にもよりますが、一般的には35mm換算で300mm~500mm程度の望遠レンズが必要になります。特に土俵から離れた席では、望遠性能が撮影の決め手になります。
また、知っておきたいポイントとして、力士の地位によって照明環境が変わることが挙げられます。幕内や十両の取り組みでは土俵の照明が明るく、幕下や序ノ口の取り組みになるとやや暗くなる傾向があります。そのため、AE(自動露出)を使う場合は、照明の変化による露出のブレに注意が必要です。
2. 屋外撮影(スナップ・記念写真)
土俵の外では、力士と一緒に写真を撮ったり、周囲の雰囲気をスナップとして楽しんだりする場面が多くなります。このようなカジュアルなシーンでは、コンパクトデジタルカメラの使用がおすすめです。手軽に使える上、他の人にシャッターを頼む際にも扱いやすく、便利です。
使い分けが快適!デジタル一眼+コンパクトカメラの併用
撮影を本格的に楽しみたい方には、デジタル一眼レフカメラとコンパクトカメラの2台持ちが理想的です。シーンごとに機材を使い分けられるため、より多彩な写真が撮れます。また、同行者がいれば、コンパクトカメラを預けて撮ってもらうという楽しみ方もできます。
なお、どうしてもカメラを1台に絞らなければならない場合、私自身はコンパクトカメラを選びます。機動力が高く、さまざまなシーンに柔軟に対応できる点が魅力です。
撮影に最適な席はどこ?チケット選びのポイント
写真撮影のしやすさという観点で選ぶなら、椅子席の方が圧倒的におすすめです。椅子席では機材の取り扱いや体勢の自由度が高く、撮影に集中しやすい環境が整っています。
一方で、溜席(たまりせき)は撮影も飲食も禁止されているため、写真を撮る目的がある方には不向きです。ご注意ください。
とはいえ、迫力のある構図や臨場感を求めるなら、1階のマス席のほうが優れています。土俵により近く、力士の熱気や表情までリアルに感じられるのが魅力です。
どちらの席にもそれぞれメリット・デメリットがありますので、まずはご自身の観戦スタイルや好みに合った席を選び、そのうえで構図や撮影スタイルを考えるのが良いでしょう。