力士の入り待ち、出待ちをするならここ
入り待ち・出待ちでは、南門から入場してくる力士を間近に見る事ができます。もちろん撮影もできます。力士の入りのピークは2時前後です。がっつり楽しみたい場合は、おやつ片手に1時半〜2時半を入り待ちにあてると良いでしょう。但し、2時半までいると十両土俵入りを見逃しますので、土俵入りの時間だけ席に戻るようにするとよいでしょう。(ワンセグや相撲協会公式Twitterなどをフォローしておくと、館外でも進行が分かって便利です。)
ちなみに大関、横綱、あと、当日あまり気分がのらない力士は地下駐車場などから入ってくるので、ここで待っていても来ません。最近はすべての力士の入場が完了すると「もう力士は入ってきませんよ」と警備員さんが教えてくれるようです。
力士は南門から入り通路をすすみ、奥の相撲教習所のあたりから館内に入場し地下へ行く階段を下りて行きます。入り待ちをする人は南門の内外から喫煙所のあたりまで、沿道に並んで待ちます。
出待ちはこの逆ですが、ちょうど幕内の取り組みが行われている最中であること、お目当ての力士が出てくる時間が読めない(出てこないこともある)ことから、出待ちのほうが人はまばらです。出待ちはお目当ての力士がいる場合や、土俵のスケジュールを熟知した上級者向けかもしれません。
2016年から、入り待ちのエリアに小さなポールの柵が設けられました。これは入り待ちをする人垣が力士の入場を妨げないようにするものですが、これにより撮影の方角が北側からに限定され、冬の時期は特に逆光になります。また若干、正面からの構図をとらえにくくなってしまいました。
出待ち・入り待ちは特にマナーやモラルを問われることが多いと思いますので、無茶な撮影は控えたいところ。特に入り時は大事な取り組みの直前ですので、力士に迷惑がかからないように十分な配慮が必要です。
入り待ちを狙うポイント
「南門の前付近」「階段の中断」「最後尾、相撲教習所のほう」の3か所が撮影しやすい場所です。
階段の上が視界が広くて撮影という点では失敗が少ないのですが、やや構図が悪く少し距離が離れるので200mm以上のレンズが必要になります。初めての時はやはり力士をまじかに見れる位置で応援したほうが良いでしょう。
沿道の場合は背景の選択が重要です。通路の中程はあまり綺麗とは言えないテント・白壁が続いているので、できれば緑の生け垣が背景における位置がベストです。やや身を乗り出して遠方から捉えるのもいいと思いますが、とにかく背景の処理に気を遣いましょう。
入り待ちで見逃せないのは力士の着物姿。特に五月場所と九月場所は上着(羽織)を着ないので、着物がたいへん華やかです。(残念ながら取り組みの後の出待ちの時は、浴衣になってしまいます。風呂に入ってから出てくるので・・・。)
力士は番付順位によって、身につけて良い服装が決まっています。そういった知識もあると、また違った視点で大相撲を楽しめるかと思います。
出待ちのポイント
出待ちの難しい点はいつお目当ての力士が出てくるかわからない(出てこないこともある)ということ、幕内上位の力士は結びや帰りの時間と重なるのでスケジュール的に撮影が厳しいです。十両や幕内下位の力士は比較的遭遇しやすいでしょう。ただし雨の日と1月場所は日没が早いので、十両以下でも出待ちは寒いし暗いしお勧めできません。
相撲教習所のほうから出てくるのですが、売店に寄ったりする力士もいるので、喫煙所の周りで待つのが良いと思います。
当日の成績にもよりますが、サインにも応じてくれる可能性がありますので、本当に好きな力士がいたらチャレンジしてもいいかもしれません(本当は巡業に行くほうがいいですが・・・巡業に出てこない力士もいますので)。