十両土俵入りは14:15ころ、幕内土俵入りは15:40ころと、おおよその時間が決まっているので非常に撮影しやすい被写体です。土俵入りを境に土俵上の照明も一段と明るくなり、このタイミングで露出などの再設定を行う必要があるため、十両土俵入りを狙う場合は時間に余裕をもって準備をしておくといいでしょう。
1Fマス席からの土俵入り
撮影角度が低いので全景をおさめる構図は少し難しくなります。画角を広く撮ると後ろの観客席に紛れてしまったり、花道の奥にある非常出口のサインなど背景としてふさわしくないものが入ってしまうことがあるので、被写体の背景は特に気を付けておいたほうが良いでしょう。
2Fイス席からの土俵入り
全景を捉えるにはもってこいの画角なのですが、ざんねんなことに位置によっては吊り屋根の房(ふさ)が邪魔になります。それでもやはりもっとも華やかな写真が撮れる位置なので、イス席で観戦するときは土俵入りは押さえておいたほうが良いと思います。
横綱土俵入り
1F・2Fの違いよりも、正面・向正面の違いによって差が出る被写体ですので事前にしっかり予習が必要です。一般的に2F・向正面がもっとも撮影しづらくい位置だと思いますが、その場所でないと撮れない構図が必ずあるはずなので、難易度が高い分チャレンジしがいのあるテーマだと思います。