被写体「行司」

行司さんの撮影のポイント

木村 晃之助

手をついて・・・木村晃之助

行司さんの特徴は様々

行司はだいたい40名強(定員は45名)ですが、階級による差はもちろん、裁きの動作や声や表情、年齢、体形、装束など、魅力的な特徴を備えています。撮影のポイントとしてはやはりそれぞれの行司さんの特徴や印象をしっかり掴んで表現するのがいいと思います。

向こう正面側は不利。メインは仕切り裁きと土俵入り

向こう正面の横綱土俵入り

向こう正面から横綱土俵入りをセンターからうかがう行司

木村晃之助

いつでも真剣・・・木村晃之助

土俵を下りれば私服になってしまう方々なので装束姿が主な撮影対象になります。向こう正面側の席になってしまうと後ろ姿ばかりになってしまうのでかなり不利な状況です。土俵(入り)から花道へ戻る時が正面に向く構図になりますが、土俵の外は1段暗くなるので手ブレに注意する必要があります。

一番の見せ場は軍配を差し上げる勝ち名乗りの姿だと思いますが、パンフレットの写真もこの構図です。気にしなくてはいけないのは下半身の切り方で、個人的にはフルショット(全身)は少し大人しすぎ、ウェストショットは装束があまり映えないので、まずはニーショット上あたりが基準かと思います。

IMGP5441

いつでも背筋ピーン・・・木村晃之助

背景としての行司

土俵の主役は力士であるとしても、行司さんの立ち位置や所作はとても重要になってきます。構図に行司さんを入れる・入れないとではかなり印象が違いますので、行司さんの位置を少し気にしてシャッターを切ると、思いがけず雰囲気のある構図になることがあります。

取り組みと行司

行司を構図に加えるかどうかで雰囲気がかなり変わる(体重279Kgの大露羅)

IMGP5185

土俵入りの先導も重要な仕事

→被写体「取組(土俵)」

→被写体「呼出」

→被写体「土俵入り」

→被写体「親方」

スポンサーリンク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加