行司さんの撮影のポイント
行司さんの特徴は様々
行司はだいたい40名強(定員は45名)ですが、階級による差はもちろん、裁きの動作や声や表情、年齢、体形、装束など、魅力的な特徴を備えています。撮影のポイントとしてはやはりそれぞれの行司さんの特徴や印象をしっかり掴んで表現するのがいいと思います。
向こう正面側は不利。メインは仕切り裁きと土俵入り
土俵を下りれば私服になってしまう方々なので装束姿が主な撮影対象になります。向こう正面側の席になってしまうと後ろ姿ばかりになってしまうのでかなり不利な状況です。土俵(入り)から花道へ戻る時が正面に向く構図になりますが、土俵の外は1段暗くなるので手ブレに注意する必要があります。
一番の見せ場は軍配を差し上げる勝ち名乗りの姿だと思いますが、パンフレットの写真もこの構図です。気にしなくてはいけないのは下半身の切り方で、個人的にはフルショット(全身)は少し大人しすぎ、ウェストショットは装束があまり映えないので、まずはニーショット上あたりが基準かと思います。
背景としての行司
土俵の主役は力士であるとしても、行司さんの立ち位置や所作はとても重要になってきます。構図に行司さんを入れる・入れないとではかなり印象が違いますので、行司さんの位置を少し気にしてシャッターを切ると、思いがけず雰囲気のある構図になることがあります。